トラジャ人の盛大な葬式
日本で個人の儀式としてお金がかかるというと、すぐに思い出されるのは結婚式ですが、意外に経費がかさんで驚くのが葬儀全般ではないでしょうか。
インドネシアでもそうした点に違いはありませんが、葬儀についてみてみるとトラジャ人の葬儀に勝るものはないでしょう。
トラジャ人の葬式は、まず遺体処理にはじまって、通夜、副葬人形の作製、墓の構築など何段階にも分かれています。
それをすべてこなすだけでも、時間と費用は並大抵のものではないのですが、それに加えて各段階ごとに、水牛や豚を生賛にし、村中の人を呼んで、それらを振る舞います。
これが村の長や貴族のものともなると、儀式が1カ月に及ぶこともあるといわれます。
大木一雄さんによれば、家族に不幸が続いた場合、それらの費用ができるまでは、葬式を行わず、遺体をミイラにして、お金がたまるまで何年でも家の中に保管しておくというから驚きです。
これだけの葬式をするのですから、当然、墓も立派なものが多いです。
トラジャ人の村に行くときには、とくに身分の高い人の墓を見て回るのも一つの手です。